(ネタバレ注意)19冊目・ウィッチャー Ⅰ エルフの血脈
- 2020.01.05
- 読書感想文

どうも、さわおです。
あけましておめでとうございます!
今年もこのブログをどうぞよろしくお願いいたします。
さて、新年1冊目、今回紹介する本はまさに今が旬の小説、アンドレイ・サプコフスキ先生の「ウィッチャー Ⅰ エルフの血脈」です。
人間、ドワーフ、エルフなどが入り乱れる大陸では戦争、差別、そして魔物により人の心は荒廃しきっていた。
魔物を狩ることを生業とする”ウィッチャー”であるゲラルトは崩壊したシントラ国の王家の血筋を持つ少女シリを助け、ウィッチャー達の砦であるケィア・モルヘンで彼女に訓練をつけていた。
しかし、シリには特別な力が備わっており助力を得るために魔法使いであるトリス・メリゴールドが呼ばれることになる……
作品評価=優
ドラマ、ゲーム、アメコミと多方で話題を呼ぶ人気シリーズの原作
2015年、あるゲームが発売されました。
「ウィッチャー3 ワイルドハント」です。
広大なオープンワールド。戦略性、技能性に優れた戦闘システム。膨大な会話、書物。そして、多彩なミッション、キャラクター、物語……
まさに何処をとっても最高級という夢のようなゲームです。
1はPC、2はXBOX360とPCという、コンシューマーゲーマーの中ではマイナーな部類に入るハンデがありながらも、2015年のThe Game Awardsにてゲームオブザイヤーを獲得しました。
そして、昨年の12月よりNetflixより、ドラマ版「ウィッチャー」が配信開始されました。こちらもとても好評のようです。
今回、紹介する原作の「ウィッチャー」はもともと「エルフの血脈 魔法剣士ゲラルト」というタイトルで出版されていました。
それをゲームの絵に近づけた表紙で、今まで翻訳されていなかった「ウィッチャーⅡ」以降の長編も翻訳出版するというのですから、やはり「ウィッチャー3 ワイルドハント」という傑作の影響力は多大なものであるということがわかると思います。
本と言えば、アメコミの方も翻訳されています。とてもウィッチャーらしい物語を楽しめますのでこちらもおすすめです。
そこの旦那! ゲームの「ウィッチャー3」だけじゃ物足りなくないかい?
RPGの歴史を塗り替えたといっても過言ではない「ウィッチャー3 ワイルドハント」ですが、このゲームだけで満足できる人はいないでしょう。面白いのですが、ストーリーを進めれば進めるほど頭の上にはてなマークがつくこと必至です。
では、前作の1、2をプレイすればいいのかというとそういうことでもないのです。
1の時点でゲラルトは記憶を失っており、プレイヤーだけでなくゲラルトの頭の上にもはてなマークがついている状態なのです。
この、ウィッチャー世界を存分に楽しむためにも原作であるこの作品を読むことをおすすめします。
シリがゲラルトと出会ってからの成長物語
この第1巻ではシリの物語に重きを置かれています。
王家の人間だったシリはゲラルトと出会い、ウィッチャーの修行をし、魔法使いであるトリスとイェネファーと出会ってからは魔法、マナー、女性としての嗜みを覚え、成長していきます。
シリの成長物語が表とするならば、ゲラルトの物語は裏。暗躍する魔法使いを追い詰め、時には流血沙汰になる。ゲームではおなじみの物語展開を楽しむことができます。
ドラマ版から入った人は読みやすいかも
時系列を整理すると、
ドラマ版「ウィッチャー」⇒エルフの血脈からの長編5編⇒ゲーム
となりますので、ドラマを見終わった後にこの小説に手を出すのが自然かもしれません。
ただ、ドラマ版「ウィッチャー」にも実は原作があり、「The Last Wish」という名で発売されています。これがまだ翻訳されていません。ドラマ版が好評なのでもしかしたら翻訳されるかもしれませんね。
膨大なウィッチャーの世界を楽しもう!
ドラマを見終わり、ゲームにも興味がある。でも、ゲームを1からはちょっと……という方にはとてもおすすめの本です。ぜひ、一緒にウィッチャー世界の虜になってしまいましょうぜ!
では、また!
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