(ネタバレ注意)22冊目・大ダーク(ドロヘドロのことも少しだけ)

(ネタバレ注意)22冊目・大ダーク(ドロヘドロのことも少しだけ)

どうも、さわおです。

今回、紹介するのは林田球先生の「大ダーク」です。

宇宙のどこか、廃品マフィア船が暗闇を漂う死にかけの男を発見する。

その男を回収してみると、背中には闇の力を持った「ニーモツ」が、そう、この男こそ、彼の骨を手に入れればどんな望みでも叶うといわれている、ザハ=サンコだったのだ!

全宇宙制服をもくろむ船長はサンコを隔離し気を良くして眠りに落ちる。

静謐な船内の中、闇のニーモツと呼ばれたものが人型へと変形した、この名前はアバキアン。

船内はこの二名によって血みどろの混沌と化す!

大ダークの話の前に

NETFLIXでアニメ「ドロヘドロ」の配信が始まりましたね。皆さん、第一話見ましたか?

「ドロヘドロ」というのは「大ダーク」の作者、林田球先生の代表作で、魔法使いと人間が繰り広げるなんとも珍妙で混沌とした物語の漫画作品のことです。(完結済み)

第一話の感想は、「うーん……もったいない、でも、仕方がないよな。あと、エンディングで走ってくる恵比寿カワイイ」でした。

正直なところ、私は、アニメ化のニュースを見て、「いや、無理だろ……」と思っていました。

何故かといいますと、「ドロヘドロ」という作品はそりゃもう絶妙なバランスで成り立っている作品だからです。

この作品には残酷な描写が多数、描かれています。しかし、不思議と不快な思いをすることはありません。

それは、林田球先生特有の独特なユーモアが本のコマの隅々までいきわたっているからです。

例えば、登場人物であるカイマンが目覚めて歯を磨いて服を着て……と、日常の和やかな朝を過ごし、カイマンの相棒であるニカイドウがボケーっと饅頭を食べている。

二人が合流し、談笑していると魔法使いを発見する。二人は魔法使いが魔法を使えないように指を切りおとし、顔に蹴りを食らわす。最終的に事故ではあるが魔法使いは顔の皮をはがれてしまう。

後半部分を文章にすると、非常に残酷で陰気な感じを受けますが、漫画で見るとそうでもありません。前半部分の日常が良い感じで作用し、さらに、ユーモアを交えることで、まさに、独特な……「林田球の世界観」というものを醸し出しています。

話をアニメ版に移しますと、結構、カット箇所や変更点が多いように感じます。グロシーンをしっかりと見せなかったりだとか、カット割りを変えてあったりとか。

しかし、ニカイドウが饅頭を食べているシーンやカイマン起床時の和やかさをカットしてしまっては、別物になってしまう気がします。ストーリーには全く関係ないですが、この、関係のないシーンこそが「ドロヘドロ」の魅力なのに、と思うのです……

ただ、アニメはまだ一話目、これからの配信ももちろん見るので期待して待っていようと思います。



話を大ダークに戻します

さて、「大ダーク」の感想なのですが、一言でいうと、「実家のような安心感」です。「ドロヘドロ」好きの方はすんなりと読めるのではないでしょうか。いつもの林田節炸裂です。

主要人物がまだ多くないので、ドロヘドロみたいに個性豊かなキャラクターたちが増えるところを早く見たいなと思いました。

ところで、これは私だけなのかもしれないですが、林田先生の作品はどうしても紙の本で買ってしまいます。

装丁が綺麗というのもあるのですが、林田先生の作品ってなんというか、絵本をみているような感じを受けるんですよね。

この本を子供に読み聴かせようとは思いませんが、童心に戻れるような、そんな感じがするのです。

「大ダーク」これからの展開に大期待です。

では、また!