(ネタバレ注意)DEATH STRANDING クリア後の感想

(ネタバレ注意)DEATH STRANDING クリア後の感想

どうも、さわおです。

小島秀夫監督最新作「DEATH STRANDING」をクリア、正確にはスタッフロールまでプレイしましたので、感想を書いていきたいと思います。トロフィーコンプリートなどスタッフロール後のやりこみはまだしていませんので、もし、真エンドとかあったらごめんなさい。

題名にも書いてあるとおりネタバレ注意です!

 

 

 

ではでは、感想を

面白かったのか、面白くなかったのか。

声を大にして言いましょう。

面白かったです!

いやはや、素晴らしい作品でした。高品質なムービー、独特なゲームシステム、そして、難解ながらも奥深いストーリー。どれも、私の心をがっちりと掴んで離さないものでした。約1か月かけてゆっくりとプレイして本当に良かったと思います。

ありがとう、デススト! 感想終わり!

 

というのも味気ないのでAmazonの低評価レビューを見ながらどういう作品なのか語っていきたいと思います。

何故、低評価レビューを見ながらなのかというと、案外、「デススト最高!」という人の意見より、「デスストはクソゲー」という人の意見の方が、このゲームの面白さの本質を語っている気がするからです。

では、いってみましょう。

ストーリー

以前、アメリカと呼ばれた国。今では”時雨”が降り、死者が徘徊する崩壊した国である。”伝説の配達人”と呼ばれるサムは大統領からアメリカ全土を”繋ぐ”ことでアメリカ再建をしてほしいと依頼を受ける。

サムは拒絶するが、西の果てにサムにとって特別な存在である”アメリ”が囚われていることを知る

サムのアメリカ横断の旅が始まった。

 

かなり省いていますがこんな感じのストーリーです。

配達して”つなげる”ゲーム

このゲームの基本はオープンワールド上のA地点からB地点までを移動し、何かしらの配達物を届けるというとてもシンプルなゲームシステムになっています。

ただし、途中、”時雨”という触れたものの時間を奪う雨が降っていたり、”BT”と呼ばれるあの世からのものが漂っていたり、”ミュール”と呼ばれる配達依存症の人間が荷物を奪いにきたりと、配達を妨害する要素が多く存在します。

プレイヤーはその地域を迂回するか、隠れて進むか、はたまた強行突破するか選ぶことができます。

進めない崖やクレパスなどは梯子や縄、もしくは橋などの建造物を作り上手く配達する道を作ることが求められます。これらの物は他プレイヤーと共有することができ、”いいね”をもらうことができます。

目的地まで配達するとそこでも”いいね”をもらうことができ、親密度があがれば”カイラル通信”というものを繋ぐことができ、アメリカ再建の第一歩となるのです。

究極のお使いゲーム?

オープンワールドのゲームで一番忌避されることは何でしょう?

私が思うのは「やらされている感」だと思います。

基本的にオープンワールドのゲームというのは誰かから何かしらの依頼を受け、それを遂行することが主となることが多いです。(GTAしかりウィッチャーしかり)

それらの「お使い的要素」をできるだけ緩和するために面白い物語を付加したり、クリアするまでの過程を特殊なものにしたりと考えられていくわけです。

デスストはどうでしょう。依頼されて荷物を運ぶという、まさに「お使い」でしかないゲームではありませんか。配達の際の物語も一部を除いて、複雑なストーリーはありません。

では、このゲームに存在するプレイ中の喜びは上記した配達過程の楽しみだけなのかというとそうではありません。

このゲームは”いいね”こそ喜びなのです。

”いいね”という感謝に支えられる

荷物を配達するとそこの住人から精一杯の「感謝」がプレイヤーであるサムに伝えられます。

ちょっと過剰なのではというぐらいサムを褒めたたえる住人ですが、危険な外の世界から配達人にはそれくらい感謝しても別に不自然ではない気もします。

誰だって感謝されると気持ちの良いものです。また頑張ろうという気持ちになります。”いいね”を取得すると配達人グレードというものが上がっていきますが、まあ、それは置いておいてもやはり気持ちの良いものです。

ちなみに、この世界では対価、つまり金銭の類は貰うことはありません。アメリカが崩壊しているのですから紙幣もただの紙同然です。

配達先から受け取る”いいね”、自分が架けた梯子からの”いいね”、他のプレイヤーに渡した荷物からの”いいね”、それらがプレイヤーが前へと進むモチベーションへと繋がっていきます。

主人公サムとどこまで”繋がれる”かどうか

主人公への感情移入はゲームにおいて重要なことです。

デスストをスタートしてムービーでアメリカの再建をするゲームだとわかったとき、そして人と人とが繋がることが大事だと聞いたとき、私の心のなかで、

「今作は楽しめないかもしれないな……」

と思いました。

日本に住む私にアメリカを再建すると言われても「はぁ…そうですか」としか反応できませんでしたし、繋げるといってもアメリカ繋げて一体どうするのかと思いました。

すると、サムもまさに私と同じように、アメリカ再建には興味はないし、ネットがが世界を覆いつくしても人と人とは繋がらなかったと声をあげます。

サムはそれらの目的ではなくアメリという自分にとって特別な人間を助けるために旅立つのです、最初は。

それからサムは多くの場所に配達することによって配達先の人間との絆を深めていきます。そして”繋がる”という意味を知っていくのです。

それはプレイヤーである私も同じでした。サムとともに徐々に心が変わっていく感じはとても面白く、楽しく、そして新鮮でした。

サムとシンクロできるかどうか、これがこのゲームを楽しむ上で最重要であるとわたしは思います。



MGS4以来の小島節、炸裂!

デスストを作った小島監督と言えばMGS(メタルギアソリッド)シリーズが有名です。スニーキング(隠れる)をゲームシステムの根幹とした、伝説の傭兵スネークが世界を救うストーリーの作品です。

MGSシリーズのお約束といえば長いムービーです。

小島監督の作品はMGS4とデスストの間にMGSPW、MGSGZ、MGSV:TPPがありますが、PWはPSP作品なのでムービーが少ないですし、GZとTPPはワンカットでムービーを撮るという特殊な演出を用いていたので今回話題にはいれません。

話を戻しますと、小島監督作品はムービーの中で長いセリフを喋ったり、アクションシーンが入ったりとシネマティックな作品がほとんどです。

その最たる例がMGS4です。MGSシリーズの完結編(当時は)という位置付けもあり、それまでシリーズに出てきたキャラクターが喋る、戦う、メッセージ性の高いセリフをがんがん話す……もう、ゲームしているのか映画を見ているのかよくわからない状況になっていました。スネークを操作して遊びたい方にはあまり良いものではなかったかもしてませんね。

GZ、TPPでムービーにあまりセリフを入れず、ワンショットで撮影している演出を用いていたのでそちらにシフトしたのかな? と思っていたのですが……

デスストではMGS4並のムービーの多さがあります。

「うげぇぇぇ」と思った方もいるでしょうが、少し考えてみましょう。ゲームは操作しなければいけないのか? ムービーが長いことは良くないことなのか?

私はゲームが過去の延長線上にあるものである、というのはもう古いと感じます。ゲームはすでに一つの「遊び道具」というものの枠から外れていると感じます。

そもそもゲームにおける遊びとは何なのか、操作し障害物を超えていく「マリオシリーズ」のようなものが遊びなのか、ムービーを見て自分で考え、その映像の意味を咀嚼するのは遊びではないのか? その考えは人それぞれでしょう。

ここで言えるのは、ムービー嫌いな人は覚悟すべしということだけです。

マッツファンはプレイするべき!

デスストはゲームに興味がない方でも、マッツ・ミケルセンファンの方にはどうしてもプレイしてほしい作品です。

私も、TVシリーズの「ハンニバル」で、マッツの大ファンになり、日本で見ることのできるほぼ全てのマッツ出演作品を観てきたのですが……ちょっと出演作が少ないです。

それと、初めに「ハンニバル」を見てしまったせいで、紳士ながらも時には冷酷なマッツ像が自分の中で出来上がってしまい、他の作品を観ても「んー何か違和感が」ということがありました。

そして、今作のデスストでのマッツなのですがばっちりハマっています。紳士なマッツ、怒りのマッツ、悲しいマッツ、かっこいいマッツ、全て見ることができます。(木曜洋画劇場のCMみたいだな)

日本語吹き替えを務める山路和弘さんの演技も最高ですのでマッツファンは今すぐ4KモニターとPS4proを買い、デスストをプレイすることをお勧めします!

高品質なムービーに命を加える吹き替えの妙

小島監督の作品であればおなじみのモーションキャプチャーにより、キャラクターの動作から顔の表情まで最高まで実写に近いムービーが出来上がっています。

ゲームスタート時に英語か日本語かを選ぶことができるのですが、MGSシリーズおなじみの声優さんも登場するということもあって日本語音声を選びました。

ムービーをみて日本語音声を聞いた感想としましては、最高の一言でした。クリフ役の山路さん、サム役の津田さん……まあ、全員ですよね。

その中でも最も心揺さぶられる演技をされたのがMGSシリーズで主人公スネークを演じてこられた、ダイハードマン役の大塚明夫さんでした。

ダイハードマンは序盤から中盤にかけてサムに依頼、助言をするというちょっと地味なキャラクターだったので、大塚さんの声を聞いてMGSシリーズにのめりこんだ私にとっては、「もう少し聞きたいな」というのが正直なところでした。

しかし、終盤の怒涛の展開でダイハードマンの活躍が増えることになり、大塚さんの今までにない、いや、本当に今までにない素晴らしいというか鬼気迫る演技を聞くことができます。もうたまりませんでしたね。

序盤でプレイをやめている方は是非とも大塚さんの演技を聞くためにもエンディングまでプレイしてもらいたいです。

ストーリーの考察などは一切省く!

だって、難しいんだもの。

ただ、ゲームのキャラクターやTIPSなどで結構丁寧に教えてくれるので「全く訳がわからん」という事態は避けられると思います。

それと、まだ読んでいませんが、ノベライズ本が発売中です。深く物語を知りたい方はそちらを購入してみるのも良いかもしれません。

 

恐らく、これから多くの考察サイトが立ち上がることでしょう。

まとめ

KONAMIを退職した小島監督が初めに作ったこの「DEATH STRANDING」は素晴らしい作品でした。MGSというある意味「縛り」から解放された監督が出した新鮮で芸術的で、どこか現在の世界情勢に警鐘をならしているような物語、是非とも多くの方に堪能してもらいたいですね。

では、また!

1つだけ愚痴のようなもの

何の話かというと予告編の話です。MGS3の頃からでしょうか。小島監督の作品の予告編を見ると大体の話の流れがわかってしまうのです。また、すごーく良いシーンも大盤振る舞いで見せてくれるのです。(MGS3のスネークと山猫部隊の闘うシーンとか)

今作もかなり丁寧に登場人物の名前やどんなキャラクターなのかを7分ほどの予告編で教えてくれます。

ただ、ちょっと見せすぎなのではないかと私は思うのです。

「じゃあ、見なきゃいいじゃん」と言われそうですが、実際、今回は長めの予告編は見ないでプレイしました。

監督の意図することは私にはわかりませんが、小島監督はもう「世界のコジマ」なのです。新規のユーザー獲得のための予告編なのであれば少しもったいない気もします。

余計な話だったかもしれません。ただ、私は次のコジプロ作品の予告も見ることは無いでしょう。できるだけまっさらな状態でプレイしたいので。

私のような考えの方には予告編をみるのはあまりおすすめできません。(見ようが見まいがどうせ買うからね!)

では、また!