「図説アーサー王物語 普及版」-非常にわかりやすい文章、アーサー王に関する物事まるわかり!

「図説アーサー王物語 普及版」-非常にわかりやすい文章、アーサー王に関する物事まるわかり!

今回紹介するのはアンドレア・ホプキンズ先生の作品であり、山本史郎先生訳の「図説アーサー王物語 普及版」です。

多くのゲーム、アニメ、映画に登場する「アーサー王」とは何者なのか。そもそもアーサー王のことを記した書物は? この本は挿絵を織り交ぜながら、アーサー王と円卓の騎士の物語をわかりやすく語りかけてくれる。

アーサー、エクスカリバー、ラーンスロット、カメロット……、名前は知っているのにそれが何を意味するか分からない、アーサー王物語初心者におすすめの一冊!

作品評価=★★(最大★三つ)(Fate関連のネタバレ注意)



代表的な物語を抜き出し、読みやすく仕上げられた一冊

Fate英霊関連書籍第二弾ということで、やはり、Fateで一番の主要人物でもあるセイバー(アーサー王)についての本を読みたいなと思い、この本を購入しました。

……あ、流石にセイバー=アーサー王というネタバレを気にすることはないですよね? FGOはもちろん、大体のメディアで「エクスカリバー!」って叫んでますし。(一応ネタバレ注意と書いておきましょう)

しかし、調べてみると意外とアーサー王関連の本で一番はこれ! というものってないんですよね。

私はわかりやすい本を探していたので、「図説」という言葉に惹かれてこの本に決めました。結果的に大正解です。

正直なところ図で説明というものはあまりない印象でしたが、挿絵によってわかりやすくなるところはありますし、何より物語の書き方がわかりやすいです。この本はいくつかの詩だったり散文をもとに構築されているので突然語り口が変わったりしますが、難しい言葉はほとんど登場しません。何と言いますか、昔、絵本で読んだおとぎ話みたいな感じにさせてくれます。

さて、Fateシリーズに登場するキャラクターとしましては、アーサー(アルトリア)ガウェインランスロットトリスタンギャラハッドあたりの話が多く書かれています。特にランスロット(本作ではラーンスロット)の話は多く書かれており、Fateシリーズだけでは知りえない面白い一面を見ることができます。

激しい恋愛の物語

この作品を読んでみて感じたのは「恋愛」についての物語なのだなということです。恋人との愛、悲恋、家族愛、不貞の愛、このアーサー王物語の中では多くそのようなものが出てきます。

しかし、この物語の登場人物の恋愛にかける想いというものは凄まじいものがあります。恋愛関係の苦しみなどで多くの人間がしょっちゅう気絶しますし、ランスロットがアーサー王の妻であるグウィネヴィアを略奪する話は知っていましたが、それ以前に、グウィネヴィアからあることでもう二度と会いたくないと言われたランスロットが、自分の服を引きちぎり、二年間、蛮人のような生活をしていたというエピソードは正直引きました。

ただ、この物語の人間たちの「恋愛観」というものは現代の日本人である私には理解できるものではありませんが、彼らの本気度がビシビシと伝わってくるのでヘンテコな話に見えないところは素晴らしいところですね。

アーサー王の物語を知らない方にぜひお勧め!

以前からアーサー王の物語についてよく知っている方が読むには少し物足りないかもしれません。

アーサー王の物語をこれから知りたいという方はもちろん、Fateシリーズや、他のゲームなどで度々登場するアーサーやエクスカリバーとはいったい何なのか知りたい方などにこの本をお勧めしたいです。

それでは、また!