「書きたい人のためのミステリ入門」-書きたくなくても大丈夫! 「ミステリ」に対する初歩的な疑問に答える良書

「書きたい人のためのミステリ入門」-書きたくなくても大丈夫! 「ミステリ」に対する初歩的な疑問に答える良書

「ミステリ」って何だろう?

そんな素朴な疑問にミステリの傑作を紹介しながら答えてくれる、ミステリ入門者のための良書!

 

作品評価=★★★★(最大★五つ)

 

「いや、ミステリについて知りたいけど、別に書きたくはないなぁ……」という方にこそおすすめの本

突然ですが、ミステリ小説って読みたいと思ってもどの本を読むか選択するのって難しくありません?

ネットのレビューサイトを見れば何となくネタバレが書いてあったり、書店で探そうとしても題名だけではミステリだとは把握できない。裏面のあらすじを見ようと思ったらまたもやネタバレが書かれてあったり……

それじゃあ、人から教えてもらうのはどうでしょう。しかし、それには、ミステリ好きで口が恐ろしく堅い知人が必要になります。ミステリの肝というのは物語の「謎」の部分。それがあまりに素晴らしかったらどうしても人に言いたくなってしまうのが人の性というものではないでしょうか。その人が直接的なネタバレを言わなかったとしても何かしら匂わせたり、「あの本、もう読んだ?」と読むことを急がせてきたりするかもしれません。

そもそもミステリってなんだ? 「本格」とかいうものもあるみたいだけど……

そんなミステリ初心者の方にオススメなのが今回紹介する新井久幸先生の作品「書きたい人のためのミステリ入門」です。

書きたい人のためと題名に書いてありますが、全く気にすることはありません。今からミステリに触れてみたい、ミステリの面白さを知りたいという方にこそ読んでいただきたい本なのです。

ネタバレにとても配慮されたミステリ講座

この本の中でネタバレが登場するのは「幕間」という章のみになっています。しかもネタバレをする際、「ここからネタバレですよ」と書いてあるので安心です。

ネタバレに注意されながらこの本は全十三章による、ミステリとは、謎、伏線などの解説が書かれています。

もちろん、書きたい人のためと書かれているわけですからこれから作家を目指す方のために、編集者としての著者の経験を活かしながら、どのようにミステリを構築すべきなのかということにも言及されています。

ただ、私が読んだ感じですと、作家になるためのハウツー本という要素はあまりなく、ミステリの基本のきについて書かれているという印象を受けました。

ミステリ作品の傑作をピックアップしたい方のために

私がこの本を読んでみて良かったなあと思うのはまさにこれです。

ミステリを読みたい、しかしどれが面白いのかわからない……いや、そもそもミステリって面白いの?

そんな混乱状態のなかでこの本はしっかりとした道しるべになってくれます。

本の最後に登場した作品が羅列されているのでそれを読めばミステリってこんなに面白いものなのかと納得できるのではないでしょうか、たぶん!(私が知らない作品ばかりだった)

おすすめです、是非読んでみてください! それではまた!